C型肝炎

C型肝炎

確率は低いものの、C型肝炎は性行為によって人にうつることのある感染症です。自覚症状がほとんどなく、いったんかかると高確率で致命的な病状に進行することもあるので、正しい知識を得て早期発見・予防することが大切です。

C型肝炎についてのFAQ

Q01.

C型肝炎とは?

Answer

肝炎というと「お酒の飲み過ぎ」が原因の疾患だと思われがちですが、日本人の慢性肝炎の8割はウイルスによる感染であるともいわれています。  C型肝炎は1989年に発見され、日本国内だけでも200万人以上の感染者がいるといわれています。肝硬変、肝臓がんへと高い確率で進行する疾患のため、早期に検査を受けて感染を発見し、適切な処置を受けることが肝心です。

Q02.

どんなことで感染するの?

Answer

C型肝炎の大部分は血液を介して感染します。かつては、その大半が手術時の輸血や非加熱血液製剤を介した輸血後肝炎で、残りが散発性肝炎と呼ばれる輸血以外の感染経路による肝炎でした。輸血に関しては、1992年(平成4年)以降は血液をチェックして安全性を確認しているため、現在では輸血が原因でC型肝炎に感染することはほとんどありません。  したがって、新しく患者の発生するルートには、性交渉をはじめとして次のような経路をたどることになると考えられます。母子感染や血液付着の可能性のある歯ブラシ・剃刀の共用、注射器の回し打ちや、不衛生な針を使っての入れ墨・ピアスなどです。C型肝炎はB型肝炎に比べて感染力が弱く、感染の可能性はそれほど高くはないと考えられています。日常生活を営むうえで過度に神経質になる必要はありませんが、可能性がゼロではない以上は何らかの対策が必要でしょう。

Q03.

どんな症状があるの?

Answer

C型肝炎に感染すると、2週間~3カ月の潜伏期間を経て、全身のだるさや食欲不振など、かぜに似た症状が現れますが、B 型肝炎に比べて症状が軽く、ほとんどの場合、自覚症状がありません。ただのかぜだと思ってしまうケースも多く、治ったように見えてもそのままウイルス感染が続き、6~8割の人が慢性化するといわれています。感染から15~20年後、慢性肝炎の人の約3~4割は肝硬変になり、そのうちの6~8割の人は肝臓がんになってしまいます。

Q04.

検査はどうするの?

Answer

1992年以前に輸血を受けた人、非加熱血液製剤を受けた人、大きな手術を受けた人、長期にわたり人工透析を受けた経験のある人、鍼治療を受けた人、入れ墨・ピアスをしている人、注射器で覚せい剤や麻薬などを使用した人は、それ以外の人より感染のリスクが高いと考えられます。健康診断などで肝機能障害の異常を指摘された人も、肝炎ウイルスの検査が必要です。  C型肝炎ウイルスに感染しているかどうかを調べるためには、血液中のC型肝炎ウイルス(HCV)抗体を調べます。このHCV抗体が陽性の人はC型肝炎にかかっている可能性があり、専門医の受診が必要です。

Q05.

治療はどうするの?

Answer

慢性C型肝炎には、インターフェロンやリバビリンといった抗ウイルス薬を用いる治療法が用いられます。インターフェロンの効果には差がありますが、患者の4割程度は完治するといわれ、現在もっとも有効な治療手段と考えられています。インターフェロン療法でウイルスを排除できなかった場合には、肝臓の炎症を抑えることによって肝硬変や肝臓がんになることを遅くする肝庇護療法が行われます。いずれの治療法も効き目には個人差があり、薬の副作用もあるので、まずは専門医とよく相談しましょう。

Q06.

予防法はあるの?

Answer

感染の可能性が低いとはいえ、キャリアとそのパートナーは、必ずコンドームを使用すべきです。特に複数の人とセックスを行う場合には、なおさらコンドームの使用は不可欠です。また、出血や粘膜表面に傷がある場合、できるだけ危険のあるような性行為は、避けたほうがよいでしょう。もし、性行為のあった相手がC型肝炎患者であったことを後に知ったときには、ウイルス検査を行っておきましょう。もし、検査の結果、陽性であった場合には、パートナーに告げ、うつさないようにしっかりガードしてください。

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