B型肝炎

B型肝炎

肝炎にはいろいろありますが、B型肝炎は、B型肝炎ウイルスによって起こる病気で、主に血液や体液から感染します。かつては母子感染がもっとも多く、キャリアの母親から生まれた子どもがウイルス感染を起こしましたが、最近は少なくなっています。セックスも感染ルートのひとつ。月経中のセックスやアナルセックス、オーラルセックス、器具を使ったセックスなど、出血しやすいスタイルが危険です。

B型肝炎についてのFAQ

Q01.

B型肝炎とは?

Answer

B型肝炎はB型肝炎ウイルス(HBV)というウイルスで感染します。感染ルートには、HBVキャリアの母親から生まれた子どもへの感染(垂直感染)と、それ以外のルートによる感染(水平感染)があります。垂直感染である母子感染は、「HBV母子感染防止事業」により、公費で予防が実施されるようになり、若い世代ではキャリアが極めて少なくなっています。また水平感染のうち、輸血にともなう感染は、感染リスクのある血液は輸血に使用されなくなっており、平成元年以降、ほとんどその姿はみられなくなっています。輸血以外の水平感染も、社会全体の衛生環境や医療環境が整備され、知識の普及や滅菌・消毒の徹底などにより、ごくまれにしかみられなくなっています。 それにかわって問題になっているのが、セックスで感染するルートです

Q02.

どんなことで感染するの?

Answer

母子感染や血液による感染以外には、出血を伴う刺青やピアス装着時の穴あけなどでくり返し使用する器具からの感染、そして不特定多数の人とのセックスによる感染です。HBV感染者でHBe抗原が陽性である人とセックスをした場合、エイズと同様に(感染力はエイズよりも強いともいわれています)、粘膜の傷からウイルス感染を起こすことがあります。口中に出血をともなう傷のある場合には、キスでもうつることもあります。オーラルセックスでも同様です。ただし、可能性はさほど高くはありませんから、セックスパートナーが特定している場合には、たとえウイルス感染者であっても、ワクチンの接種などで予防することが可能です。 ※HBe抗原、HBe抗体 血液中のHBe抗原が陽性の場合には、その人の肝臓の中でHBVウイルスが増殖していることを意味します。この場合には、感染力が強くなります。 肝臓のなかでのHBVウイルスの過剰生産や血液中への放出が止まると、HBe抗体が検出されます。その状態では、感染力も弱くなります。HBe抗体が陽性の人は、再びHBVウイルスに感染することはないので、肝炎予防にHBワクチンを接種してHBe抗体をつくっておけば、キャリアの人とセックスをしてもうつることはありません。

Q03.

どんな症状があるの?

Answer

B型肝炎は8~12週間の潜伏期を経て、だるさや食欲不振、吐き気などの症状がみられます。続いて眼球の白い部分や皮膚が黄色くなること(黄疸)があります。感染しても免疫力が強ければ、発症せずにキャリアとよばれる持続感染者になります。自覚症状がないうちに治る場合も多くありますが、発症する場合には急性肝炎となり、かなり重症になることがあります。劇症肝炎になると死亡率はぐんと上昇します。また慢性肝炎に移行すると約1割の人が徐々に肝臓が冒され、肝硬変、そして肝がんへと進行します。

Q04.

検査はどうするの?

Answer

血液検査によって肝機能の状態とB型肝炎の状態を示すウイルスマーカーを測定することが必要です。肝機能検査で数値で肝炎の可能性が高いと、ウイルスマーカー検査で複数の抗原、抗体などを具体的に調べます。検査項目は数種類あり、複雑なので医師によく解説をしてもらいましょう。

Q05.

治療はどうするの?

Answer

入院による安静や点滴などの栄養補給、肝保護剤が中心です。ウイルスを抑える治療にはインターフェロン療法、インターフェロンを中心とした治療法が行われます。中には副作用をともなうものや、高治療費のものもあり、自身の肝臓の状態などを把握し治療法の選択・実施には専門医に相談することが大切です。

Q.

予防法はあるの?

Answer

不特定多数とのセックスを避け、セックスパートナーを限定しましょう。相手がHBV感染者の場合には、ワクチンの接種を受けておけば安心です。また、セーファーセックス(安全なセックス)を心がけましょう。セーファーセックスとは感染の危険の低い性行為のことをいい、具体的には以下の通りです。
●コンドームを正しく使ったセックス
●コンドームを正しく使ったアナルセックス(肛門にペニスを入れる)
●コンドームを正しく使ったフェラチオ(ペニスを口で刺激する)
●バリアーを使った(食品用ラップ等の上からの)クンニリングス(女性器を口で刺激する)
●バリアーを使ったリミング(肛門を口で刺激する際、ラップ等を使う)
つねにコンドームを正しく使えるとSTDの感染はかなりのレベルで抑えられます。100%とはいえませんが、リスクの少ないセックスとして常識といえるでしょう。
自分がHBVキャリアであることがわかっている人は、他人にうつさないような配慮が必要です。セックスの相手には絶対にうつさないようにガードする、血液や分泌物はしっかりくるんで捨てる、水に流すなどします。カミソリや歯ブラシなどは人に貸さない、ケガの治療では、治療者に血液が触れないように注意してもらう、トイレのあとは手をよく洗う、献血をしない、などを守ります。

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