性教育の遅れが10代の性感染症や妊娠中絶を増加させていることが問題になっているのは日本ばかりではありません。アメリカは世界に先駆けてピルを開発した国ですが、STD(性感染症)対策としてはコンドームとピルを併用するのが一般的のよう。コンドームは避妊具というよりも性感染症防止の目的で使用。そのため、ドクターチェックを受けたカップルの場合はピルだけに切り換えたりしています。しかし、アメリカ家族計画連盟のコメントによると、性教育が徹底していないため、アメリカにおける10代の妊娠中絶は先進国のなかでも先駆けており、避妊の実行率も低く、“子どもが子どもをもつ悲劇”を解決するためには、地域、学校、家族ぐるみで正しい情報を与えることが大事、としています。

オーストラリアでの避妊法の主流はピルとコンドームが半々。つきあい始めたころには併用することが多く、相手がSTDでないことがわかってからピルのみに切り換える若い人が多いそうです。

フランスの場合にはピルは生活必需品。洗顔や歯磨きと同じ感覚でピルを服用するしています。女の子は中学生くらいになると母親や学校でピルの使い方を学び、医師の処方によって手に入れるため、3カ月に1回は医師に指導を受けることになります。

中国の一人っ子政策では、避妊は切実な問題。避妊の主流はIUD(子宮内避妊具)で、ピルは医師の処方がなくても薬局で買えますが、ずっと飲み続ける負担から、使用する人はあまり多くないようです。

イギリスの南部、ブライトン大学が生徒の意識調査を行ったところ、「学校の性教育は無味乾燥。もっと人間らしい温かさを出す必要がある」という結論を出しています。調査対象になったのは14〜15歳を中心とした約700 人。男子はたいていの場合、情報をポルノや友人から得ており、授業内容は単純すぎると感じており、女子は男子のいない教室での授業を望んでいるといいます。生徒はもっと知りたいのに、先生が臆病になっているという批判もあるよう。

日本の場合、エイズ対策研究事業として厚労省が西日本のある県の全小中高校を対象に郵送で行った調査によると、中間集計では、性教育は小学校4年から高校3年まで全学年で行われており、もっとも多いのは高校2年で年間平均4.3時間。でも、性感染症については中学2年以下ではほとんど教えておらず、中学校の3割では避妊教育をせず、4割でコンドームの使用を教えていない、という結果が出ています。コンドームの使用方法は教師の7割が、保護者の5割が教育の必要を求めていますが、学校で、と考える保護者は3割以下。ちなみにこの県における別の調査では、高校2年でセックスの経験があるのは男子20%、女子26%にのぼっています。

この調査では、10代の性行動と保護者の意識、性教育のギャップが10代の性感染症や中絶を多くしてるという結果を引き出しています。室での授業を望んでいるといいます。




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