「白いおりもの」は正常・異常の境界線

白いおりものが出る4大原因

原因のひとつには、「排卵日が近くなった」とき。おりものはやや白味がかってきます。卵胞ホルモンの影響でおりものの量も増え、女性の体内で排卵が起こるとそのあと少しずつ量が少なくなり粘り気もなくなります。

もうひとつの原因は「膣カンジダ」です。

腟カンジダは、女性の5人に1人が経験しているともいわれている病気です。白いおりものが酒粕やチーズのようにベトベトしている場合には、カンジダ菌による腟カンジダの可能性が大。

膣カンジダを引き起こすカンジダ菌は女性の膣内にもとからいる菌ですが、これが疲れやストレスなどで免疫力が低下すると、過剰に増殖してしまい、陰部に強いかゆみを覚えます。また、妊娠中になりやすい症状のひとつでもあります。

カンジタ菌によるおりものはにおいもさほど強くないため、ときどき白いおりものが現れる人はいつもと同じだと思い込んでしまうこともあります。ただし、かゆみや痛みを伴うときにはすぐに医療機関に受診しましょう。

もうひとつは「子宮膣部びらん」です。「びらん」は「ただれ」を表し、「子宮膣部びらん」とは子宮膣部の粘膜部分が赤くただれたように見える状態のことをいいます。でも、毛細血管がきわだって赤く見えている生理的なもので、病気というわけではありません。特に症状のないケースも目立ちます。

おりものの色が白や黄色の粘り気を帯び、量が増えるのが特徴です。

残りのひとつは、子宮の入り口である「子宮頸管部」の炎症です。子宮頸管部が細菌などに感染して炎症を起こしている状態で、白や黄色のおりものが出ることがあり、においがします。感染した菌によって症状は異なりますが、下腹部に痛みを感じたり、発熱する場合もあります。

白いおりものは入浴時のスキンケアで対処しよう

陰部は女性にとってとても重要な部位でありながら、本当に丁寧に洗っているという人は案外少ないものです。

白いおりものの量が多い原因として雑菌の影響も考えられるため、顔に専用の洗顔料を使うように、デリケートゾーンも専用の石鹸などで時間をかけて丁寧に洗うようにしましょう。排卵時の白いおりもののケアや雑菌による感染を防ぐためにも、女性性器は特に清潔にしておきたい部分。泡をつけて優しく指の腹で洗います。すすぎをていねいにして、3 分以上の時間をかけて行うくらいの努力が必要。

病気を伴う白いおりものに注意

おりものには、身体の健康状態が如実に反映されます。黄色や茶色など明らかに普段と違う色のおりものが出た場合だけではなく、白っぽいおりものの場合でも、何かの病気のサインであることがあります。

正常なおりものでも乳白色をしていることがありますが、病気が要因となって白いおりものが出てくる場合もあります。

★カンジダ膣炎

病気のときの白いおりものといえばカンジダ膣炎。カッテージチーズのような白くぼろぼろとしたおりものがある場合には、カンジダ膣炎の可能性が考えられます。カンジダ膣炎であればかゆみもともないます。

カンジダ膣炎は、カンジダ・アルビカンスという菌が繁殖して起こります。性行為によって発病することもあれば、疲れやストレスが溜まっていて抵抗力が低下している場合にも発症します。性感染症ではありません。

★クラミジア感染症

クラミジアはクラミジア・トラコマティスという病原体に感染することで発症します。 クラミジアにより子宮頚管炎が起こった場合、白色のおりものや黄色い膿のようなおりものが出ることがあります。症状が進行し卵管炎や骨盤腹膜炎になると、下腹部の痛みや性交時の痛みも感じるようになります。

初期症状が出にくいため、感染が拡大しやすいのも特徴です。

★トリコモナス膣炎

トリコモナス膣炎はトリコモナス原虫によって引き起こされる感染症で、ほとんどは性交渉による感染です。病状が進むと免疫力を低下させてしまうため、ほかの感染症のリスクも高まります。

乳白色や黄色の泡立った状態のおりものがあるときは、トリコモナス膣炎かもしれません。かゆみを伴う場合もあります。

★胃腸が弱っている

病気に感染していなくても、胃腸が不調で身体がむくんでいる時には、さらさらと水っぽく白いおりもが出ることがあります。

この場合は、胃腸の状態を整えるよう生活習慣を見直してみましょう。

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