ちょっと気になるおりものの量の変化

おりものの量が多いのは病気かしら?

おりものの量や臭いに悩んでいる女性は少なくありません。人に相談しにくく、病院に行くのもためらったり、二の足をふんだりしてしまいがち。それに、病気といわれたくもないし……。おりものの量は個人差があり、生理のサイクルや体調、ストレスなどによって変化するので、単純に量が多い、増えたというだけでは異常とはいえません。

ただし、おりものの量が異様に多いなどの変化とともに、カッテージチーズ状だったり、生くさい悪臭を放ったり、かゆみを伴う場合には、性器の炎症や感染症の可能性もあるため、婦人科で性病の検査などを受けましょう。性器の炎症や感染症が疑われます。トラブルを早期に発見するため、あるいは取り越し苦労で悩んだりしないようにしたいものです。

たいていは正常範囲

生理のサイクルで見ると排卵前におりものの量は最も多くなります。年代では女性ホルモンの分泌が盛んになる20代から30代はおりものが多くなるのが普通で、排卵前や生理前の時期にトイレに入ると、おりものがしたたり落ちる感じがしたり、パンティライナーにおりものが流れるのが感じられたりすることもあります。量の問題だけなら、いずれにしても余計な心配はいりません。

おりものに関する悩みでは「おりものの量が多い」ことを気にする方の割合が一番高いという統計がありますが、量は個人差が非常に大きいものなので、通常のおりものがどうなのか、普段から注意して観察しておきましょう。

正常なおりものの量は?

おりものの悩みでもっとも多いのは「量が多い」というケースですが、おりものの量は個人差が大きいうえに、その人の感じ方も違うので、正常かどうかをチェックするのはちょっと難しいところです。

いつもは乾いた感じのしているおりものの少ないタイプの人では、おりものが少しあるだけで「何か異常では?」と心配してしまいます。でも、おりものには腟の自浄作用など大切な働きがあるので、本来、いつでも多少あるのが正常な状態です。

ひとつの目安としては、パンティライナー(おりものシート)でカバーできるようなら正常の範囲内と思ってよいでしょう。パンティライナーでは間に合わず、生理用ナプキンが必要な場合は何か異常のある可能性が高いかもしれません。婦人科で相談しましょう。

量が多くなるとき、少なくなるとき

おりものの量は、女性ホルモンのひとつである卵胞ホルモン(エストロジェン)の分泌に比例しています。

最初におりものの心配をするのは初経の頃。卵胞ホルモンの分泌がはじまると、おりものもたくさん分泌されるようになります。

月経が安定し、規則正しくやってくるようになると、排卵の頃(月経と月経の中間あたり)に卵胞ホルモンの分泌が多くなるので、おりものの量も増えるのがふつうです。

この時期に、卵の白身のような粘り気のあるおりものが多く分泌されるのは、ごく一般的なことなので心配ありません。

また、妊娠中も卵胞ホルモンの分泌が多くなるので、おりものの量が増えます。

一方、おりものの量が少なくなるのは、女性ホルモンの分泌が低下する更年期。個人差はありますが、40代の頃からおりものの量が少しずつ減ってきて、閉経すると極端に少なくなります。

こんなときは要注意!

おりものの量が多いだけで、色やにおいに異常がなく、外陰部のかゆみもない場合は、「子宮腟部びらん」の可能性があります。びらんは大人の女性ならほとんどの人に見られるものなので、特に心配はありません。

ただ、おりものの量が多過ぎたり、出血がたびたびあるようなら、婦人科に相談してみましょう。冷凍凝固などの処置で、症状を軽くすることができます。びらんがある場合は、定期的にがん検診を受けておくことも大切です。

なお、本来おりものがほとんどない思春期以前や閉経以後の場合、量が増えるのは異常を知らせるサインです。それほど多量ではなくても、おかしいなと感じたら、婦人科で相談したほうが安心です。

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