薬局でも買える強いかゆみとかぶれの薬

おりものでわかる免疫力

おりものは膣内や子宮で作られる分泌物や粘膜が混ざった分泌液です。膣内に雑菌が入らないように、免疫の最先端で働く大事な仕事を担っています。

おりものの量は、あまり感じない人から下着からしみ出してしまうほど多い人までさまざま。また、年齢や体調、心の状態によって変化します。ストレスや疲労から量が増えることもあるので、体調のバロメータとして、普段から注目しておきましょう。

おりものにはかなり個人差はありますが、ふつうは透明~白っぽい色をしており、下着などについて乾くとクリーム色に変色します。臭いは、かすかに甘酸っぱいような匂いがしますが、生理前にはニオイがきつくなることもあります。

また、「おりものの色がいつもとちょっと違う?」「いつもよりも多い簡易がする」「なんだかかゆみも気になる」という場合、「おりものが原因なの?」と思うことがあるかもしれません。

ほとんどは心配のないものが多いのですが、なかには性感染症の場合もあるので、あまり気になるようなら、婦人科に受診してください。

ほとんどは心配のないおりもの

婦人科に受診すると、症状,身体所見,帯下のpH,鏡検などをあわせて行うことが多いようです。問診では帯下の色、粘土、におい、タイミングなど、帯下の性状と陰部のかゆみや灼熱感の有無を聞かれます。原因となる感染症を見分けるうえで重要なので、正確に答えられるように準備しておきましょう。

他に膣鏡診、帯下の鏡検などを行い、総合的に非性感染症によるおりものかどうかの診断が行われます。おりものの多くは、細菌性膣症と外陰膣カンジダ症であり、これらは膣内を守る細菌群の乱れが原因とかんがえられています。とくに細菌性膣症が原因のおりものが多く、異常に多いという悩みをもって婦人科に受診した人の約30%に認められます。

細菌性膣症の場合には、生臭いにおいを伴った大量のおりものが出て、下着を通してガードルなども汚してしまいます。治療薬にはメトロニダゾールの内服および経膣療法が有効とされ、細菌性膣症の予防および治療としての乳酸菌製剤の有効性については,はっきりとした統計がありません。

強いかゆみとかぶれがある場合

ホルモンのバランスが乱れ、白いおりものやかゆみがあると、膣カンジダかもしれません。女性の5人に1人は経験しているといわれ、その半数は再発するといわれています。決してマレな病気ではないのですが、受診するのが恥ずかしいということから、自己流の手当をしているとかぶれを起こして真っ赤に腫れ上がり、ひりひりと痛みます。

そうなる前に受診すればよいのですが、薬局でも治療薬が買えるので、薬剤師に相談してもよいかもしれません。

薬局で買えるOTC薬は「メディトリート」。膣坐剤の成分はミコナゾール硝酸塩で、医療用のフロリード膣坐剤などと同じです。

膣坐剤とクリームがありますが、カンジダを殺菌すれば症状は治まるので、根本的な治療は膣剤になります。

しかし、膣坐剤の発売にともない、実は患者にとって深刻なのは外陰部のかゆみで、直接塗布できる外用薬のほうが求められているようです。実際、一般消費者を対象にした調査では、8割以上の人が「クリームも使いたい」と回答しており、膣坐剤と併用できるOTC外用薬として販売されています。ただし、この薬は再発防止用に開発されたものであり、過去に医師の診断および治療を受けていることが前提になります。

膣剤は小型で、スムーズに膣の奥まで挿入しやすい坐剤タイプ。体温で溶けるように設計されているので、夏場は立てた状態で冷蔵庫に保管します。

多くの場合にはストレスなどの疲れで多くなる

おりものの色が黄色や茶色っぽく変化したり、臭いがきつくなったりしている場合は、性感染症や子宮頚がんなどの病気の可能性もあります。しかし、多くの場合にはそこまで深刻なものではありません。カンジダ膣炎にしても受診者の30%にすぎないので、性感染症であるパーセンテージは低く、ほとんどの場合には、ストレスなどが原因で身体が疲れ、免疫力が落ちているサインです。

身体と心に疲れをためない生活を心がけ、陰部を清潔に保つのが、かぶれを防ぐポイント。ビデなどで膣内を洗いすぎると、膣内を正常に保つ働きをしている乳酸菌を洗い流してしまうことになるので、おりものにあまり神経質になると、かえって自浄作用を乱し、かゆみやかぶれの原因になります。

デリケートゾーンは、おりものなどの分泌物や、古い角質などがこびりついた「恥垢( ちこう) 」と呼ばれる垢や尿などが付着しやすい場所。こういったものが布で覆われた湿度の高い状態で長時間置かれると、雑菌が繁殖してかぶれやかゆみなどの原因になるので、おりものは健康のバロメータと考えてつきあいましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加