主な陰部のトラブル

三大トラブルは「におい」「かゆみ」「ムレ」

陰部の悩みで多いのは「におい」「かゆみ」「ムレ」です。3つに分かれていますが、そのなかのひとつだけを悩んでいる人はすくなく、たいていは症状が重複しています。かゆみがあれば当然、ムレも気になるし、ムレれいれば、においも気になります。ムレが気になっていれば、何となくかゆいし、におうのではないかと悩みます。つまり、この3大症状は個別のものでなく、連鎖しておこるものなのです。

ということは、どれかひとつが解消すれば、全部が連鎖的に解消できるということになります。ムレが治れば、かゆみも治り、においも気にならなくなるといった状態です。ただし、それまでは2つのトラブルだったのに、1つ解消したらもうひとつのトラブルが気になり出した、ということはあります。でもそれは、以前はなかったものではなく、2つの重い症状の裏に隠れていただけ。だから、今これらの症状のなかの1つはない、と思っていても、隠れているかもしれないし、ひとつ治し、ふたつ治ししているなかで、症状を表さないまま治ってしまったのかもしれません。

一番気になる症状からトライしよう

今、あなたが悩んでいるのはどの症状でしょうか。ムレやかゆみは自分自身の問題なので、もっとも気になるのはにおいかもしれません。そのにおいの原因にムレがあり、ムレがかゆみの原因になっているかもしれませんが、とりあえず、他人にも気づかれてしまうにおいを優先して解消したいというならば、まずはデリケードゾーンに生息する雑菌を取り除くことです。

★元からたたなきゃだめ!

大体、女性は誰でも何らかのにおいがするものです。化粧品であったり、シャンプーであったり、洗濯洗剤であったり……。ましてや陰部という名の通り、じめじめとした場所なのだし、もともとにおう場所なのだから、ある意味では女性特有の当然なものともいえるかもしれません。だからにおうからといって、香水やオーデコロンによってごまかしても治ったことにはなりません。できるだけにおわないようにするには、デリケートゾーンの清潔を保つことです。まずは、お風呂でデリケートゾーンをしっかり洗うことが大切。ただし、皮膚は薄く、デリケートな部分ですから、たっぷりの泡と指の腹を使ってていねいに優しく洗います。大陰唇・小陰唇などの溝には恥垢(ちこう)や汚れが溜まりがちで、シャワーをかけたくらいでは落ちません。きちんと広げて溝の隅まで洗剤の泡をつけ、入念に溜まった汚れを落としてください。指の腹に恥垢のザラザラ感がなくなるまで、やさしく洗います。痛かったり、刺激が強かったりするようなら、洗浄力が強く低刺激なデリケートゾーン専用の石けんを使用してみるのもよいかもしれません。

あとはなるべく通気性のよいショーツを身に付け、汗やおりもので汚れたらマメに取り換えたりするなど、なるべく清潔を保つ工夫をしていくことが大切です。

そして自然に気にならなくなるのを待ちましょう。先にかゆみがなくなったり、ムレが解消されるかもしれません。それからしつこくつきまとっていたにおいも解消してきます。においは感覚的なことも多いので、いったん鼻についてしまうとひどく神経質になり、ちょっとにおっただけでも気になってしまうものですが、デリケートゾーンが爽やかになれば、その感覚が残り香も消してくれます。

洗いすぎがにおいを引き起こす

だからといってとくにていねいにごしごし洗うことはありません。これが実はさらに臭いを引き起こす原因になることがあります。

人間の身体のにおいは、どのような細菌が皮膚に存在しているかに左右されます。細菌というと「悪いもの」というイメージがあるかもしれませんが、中には身体を健康に保つための「よい細菌」もあります。皮膚にとっての良い細菌は「表皮ブドウ球菌」という菌で、皮脂や汗をもとにして皮膚を弱酸性に保つ働きをします。逆に「悪い細菌」の黄色ブドウ球菌や真菌などは、アンモニアやインドールなどの不快な臭いのもとになります。

洗ったあとでもにおう?

デリケートゾーンのにおいが気になるからといって、真っ先に病気を疑う必要はありませんが、婦人科系の病気のサインとなっている場合もあることは知っておきましょう。

特に、おりものの量が急に増えたり色が変わったり、あるいはにおいが急に強くなったといった場合は要注意です。早急に医師に相談することをおすすめします。においが強くなり、悪臭だと感じた場合、「子宮頸がん」「子宮内膜炎」「淋病」「細菌性膣炎」「トリコモナス膣炎」などの可能性があります。同時におりものの色も黄色や緑色に変化してきたら、早急に受診しましょう。

また、おりものの性状がカッテージチーズの様に変わってきた場合は「カンジダ膣炎」の可能性があります。カンジダ菌自体は膣内に常在していますが、膣まで洗ってしまったり、抗生物質を服用したりすることで膣内の善玉菌が除菌されてしまいます。すると膣内のカンジダ菌が異常増殖。膣内には「自浄作用」があり、弱酸性でさまざまな菌が一定のバランスに保たれていますから、石鹸などで洗う行為はかえってトラブルを招いてしまうことになります。

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