正しい陰部のケア方法

デリケートゾーンのケアは“おふくろ野味”のようなもの

入浴時にどのように体を洗うかの順番ややり方について、日本のお母さんも欧米のお母さんも同じように教えるかもしれません。ただ違うのはひとつだけ違うのはデリケートゾーンの洗い方。同性であっても、何か気恥ずかしさが先にたち、他の部位と同じようにしか教えません。

お父さんといっしょにお風呂に入り、ごしごしと洗われて痛かった思い出のある女性も多いはず。日本の場合、デリケートゾーンの詳しいケアの仕方については、正しく、詳しく伝えることはあまりありません。

ところが、欧米のお母さんたちは、実際に手をとり、なぜそうするのかをていねいに教えます。

たいていはアロマなどを使うので、必然的にそうなってきます。
ケアのために何のアロマを使うのか、そのハウツーも学びます。だから、デリケートゾーンのケアは、いわばその家に伝わる“おふくろの味”のようなもの。

やり方にもケア剤にもその家独特に受け継がれている秘伝があります。善し悪しは別にして、女の子たちはとても大切にケアすることを自然に具体的に学んで成長します。

雑菌が繁殖しやすく、不十分なケアは菌を繁殖させてしまう

日本のお母さんはお母さんも学ばなかったので、娘にも教えません。「丁寧にやさしく洗うのよ」というくらいのもの。だからお母さんがやってくれたように、まねしながら自己流で洗い、そのまま大きくなります。それであまり不便に思うことはありませんが、実際はデリケートゾーンのケアが不十分だとたくさんの不愉快なことが待ち受けています。

デリケートゾーンというと美しい感じがしますが、要は陰部。適当な湿度と温度があり、雑菌の繁殖しやすい場所です。悪くすれば、性病にあげられるようなトリコモナス菌やカンジダ菌の繁殖を許すことにもなりかねないし、大腸菌などによる膀胱炎に無縁ではありません。それらの菌が繁殖すれば、嫌な臭いを放ったりし、かゆみの原因にもなります。臭いやかゆみから、石けんで強く洗ったら荒れてヒリヒリしてしまった……なんてこと、体験ありませんか。

からだ中で一番の敏感肌で、複雑な構造をしている

デリケートゾーンは体中で一番の敏感な肌なので、石けん洗顔に使える弱アリカリ性の石けんでも荒れてしまいます。それにプラス、ひどく複雑な構造。小陰唇や大陰唇の形状や大きさは人によってまちまちだし、膣に比べると神経がたくさん張りめぐらされ、クリトリスや膣口、尿道口を保護する役割をします。大陰唇にある汗の分泌腺は適当な湿気をもたらし、小陰唇は性的に興奮すると、膣液の分泌が促されてふっくらと濃い色になり、ペニスを包み込み、受け入れやすくするなど、セックスをスムーズに行うために構造になっています。

分泌物が多いためにデリケートゾーンにはおりものなどの分泌物がこびりついた「恥垢(ちこう)」と呼ばれる垢、尿、生理時の経血、おりもの、時にはトイレットペーパーなどがこびりついていたりして汚れやすくなっています。さらに、大陰唇に数多く存在するアポクリン腺という汗腺は、わきの下と同様放っておくとどうしても臭ってしまいます。

やさしくケアしよう

「ケアは何となく適当に済ませてきた」という方は、是非一度、手鏡などで自分の局部をよく見てみましょう。お風呂に入る前と、お風呂に入って洗ったあとにもう一度、どこにどれだけ汚れがたまっているか、十分に洗えているか、よくチェックしてみる必要があります。

デリケートゾーンは皮膚が薄く、粘膜も多いので、洗剤に注意しましょう。体を洗う洗剤で他の部位と同じように洗ったとき、ちょっとしみたり、違和感があるようなら、まずその洗剤が強すぎるので、もっとマイルドなものに替えてください。洗顔用の石けんを区別しているのなら、デリケートゾーン用の石けんも区別すべき。最近ではデリケートゾーン専用に成分配合されている液体ソープも発売されており、こすらずに汚れがおちたり、消臭や肌のくすみ、色素沈着を防ぐ植物成分が配合されたり、肌水分のバランスも整えたりする便利なものもあるので、自分の肌に合わせて使い分けでもよいかもしれません。

陰毛から順番に肛門までを洗い流す

ボディシャンプーを使う場合には、直接塗るのではなく、手や泡立てネットで泡立てたもので、優しく洗ってください。細かい部分に垢や汚れがたまりやすいので、顔と違ってシャワーで流すだけ、泡をのせるだけではなかなか落ちません。指の腹を使って、傷つけないよう気を付けながらもしっかり洗います。

前から順に、陰毛、陰核、性器部分、会陰部分と洗っていき、最後に肛門の順に洗っていくとよいでしょう。陰毛は、根元の肌をマッサージするようにしっかり洗い、最後に手で軽く毛の流れに逆らうようにひっぱり、抜ける毛は抜いてしまいます。他の体毛と同じく周期的に抜けるものなので、こうすることでショーツに抜け毛がつくのを抑えられます。

こすりすぎないように、大陰唇、小陰唇の間の溝をより重点的に、指の腹を使って洗います。ザラザラした垢が手に触れてくるので、つるつるになるまでゆっくりていねいに洗ってください。とくに陰核の包皮に隠れている部分、大陰唇と小陰唇の間の溝は恥垢が溜まりやすいので要注意。最後にシャワーでよくすすぎ、しっかり洗い流します。

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