クリニックでの女性器の黒ずみ治療

顔のシミやくすみは紫外線が大きな原因の1つですが、「では、紫外線があたらない女性器がどうして黒ずんでしまうの?」と思われる方もいるかもしれません

女性器は角質層が薄く、刺激に敏感な部分。長年の摩擦などの刺激による影響や、女性ホルモンのバランスによってメラニンの働きが活発になって黒ずみが生じたり、炎症などによるダメージが理由として挙げられます。

小陰唇の黒ずみは切除も

小陰唇(しょういんしん)とは、女性器の割れ目に沿った内側にあるひだ状になっている部分。本来はピンク色をしていますが、身体の成長と共に大きくなり赤黒くなってきます。

大きさは人によって異なりますが、直立した状態で小陰唇が少しはみ出て見える程度であれば正常な大きさと言えるでしょう。目立つほどはみ出していたり、ぶらりと垂れているようであれば大きすぎると判断できます。

小陰唇は女性器や尿道を細菌などから守る働きがあり、これらを覆うようになっていますが、小陰唇が大きいと下着などに擦れて摩擦が起こり、黒ずんできます。小陰唇が黒ずんでいるとセックスの回数が多いのではないかと思われがちですが、そのようなことはありません。子どもの頃は確かにピンク色をしていますが、年を重ねるごとに誰でも色素沈着により黒ずんでくるものなのです。

また小陰唇が大きくはみ出していると、スポーツをする時などに擦れて痛みを感じるといったことがあります。さらにひどくなると、歩いたり座ったりすると下着と擦れて痛みがあるなど、日常生活に影響がでてくる場合もあります。

こうしたトラブルに対しては、小陰唇の外側を手術で切除するといった方法をとります。手術時間は20~30分程度。腫れのピークは4 ~5 日で、シャワーは当日から使用できます。その後1か月ぐらいで自然な状態になります。

小陰唇を縮小する手術により黒ずみも除去すると共に、摩擦による黒ずみも起こりにくくなります

大陰唇の黒ずみにはケミカルピーリング

大陰唇(だいいんしん)は、小陰唇の外側にあるふっくらとした部分。ふっくらと柔らかい形状からも想像されるように、大陰唇はそのほとんどが脂肪からできています。また汗腺と皮脂腺がたくさんあり、汗をかきやすく、陰毛との摩擦によってかゆみや炎症が起こりやすい傾向があります。

大陰唇は他の肌と同じ色をしていますが、外部からの刺激を受けやすいのでメラニン色素の沈着により、成長するにしたがって少しずつ黒ずんでくることもあります。大陰唇の黒ずみケアを簡単にしたい場合は、ケミカルピーリングを行うのが1つの方法です。

ケミカルピーリングは酸によってメラニンを含む古い角質を剥がし、黒ずみを薄くします。たんぱく質酵素を用いた前処置を行うことで、よりピーリング剤の浸透を高めるという方法もあります。古い角質が落ちることで黒ずみがケアされるだけでなく、皮膚のザラつきをなくし、スベスベになるといった嬉しい効果も。

しかし大陰唇はデリケートな部分なので、ピーリング剤の濃度などについて専門医とよく相談の上、施術を行うようにしましょう

陰部の黒ずみにハイドロキノンは効果的?

ハイドロキノンは、イチゴなどのベリー類や麦芽、紅茶などにも含まれる天然成分です。「肌の漂白剤」とも言われるほど美白効果が高く、シミや黒ずみなどのケアに使われています。

メラニン色素を生成するチロシナーゼの働きを抑制することで色素沈着を予防します。また、できてしまったメラニンを還元するハイドロキノンの美白効果はコウジ酸やアルブチンの10~100 倍とも言われています。美白成分はたくさんありますが、このハイドロキノンが最強の美白効果があると注目されています。

アメリカでは美白成分としてよく使われており、日本では2001年の薬事法改正により、一般に販売される化粧品にも低濃度であれば配合できるようになりました。しかし効果を期待できるものは、医師に処方してもらう必要のある高濃度のハイドロキノンです。副作用の心配もあるので、使用の際には医師の指導を受けたほうがよいでしょう。

またハイドロキノンを塗った後に紫外線を浴びてしまうと、かえってシミが濃くなることがあり、使用には注意が必要です

陰部の黒ずみをハイドロキノンでケア

下着が擦れて黒ずみやすいパンティラインや大陰唇部分を手軽にケアしたい場合、このハイドロキノンを使用するのも方法の1 つです。自分で簡単にできるお手入れですが速効性は低く、1 ~2 カ月継続して使用することで効果が感じられるようになってきます。

ドラッグストアやインターネットでハイドロキノン配合のスキンケア商品を購入することもできますが、角質層が薄く粘膜にも近い陰部に使う場合は、医師の指導のもと使用することをオススメします

デリケートゾーンの黒ずみ改善法 ~日常生活での刺激を軽減する~

まず、簡単にできるのが、日々の刺激をできる限り軽減することです。デリケートゾーンは入浴時を除けば、24時間ずっと下着や衣類による刺激を受けています。そのため、自分に合った下着のサイズや形状、そして素材を見直してみることは大切です。サイズがきつく、締め付けの強い形のものでは、強く当たるところが黒ずんできてしまいます。

そして、素材も、綿(コットン)や絹(シルク)、吸湿速乾加工を施した線維が、お肌への刺激が少なく通気性もいいのでオススメです。形状もビキニラインの黒ずみが気になる場合は、ボクサータイプのショーツがこすれにくいのでオススメです

デリケートゾーンの黒ずみ改善法 ~美白クリームやクリニック~

デリケートゾーンは解剖学的に、メラニン活性が高く、黒ずみが生じやすい部位です。市販の美白クリームなどを使用しても、お顔と違って、すぐに効果が出ません。根気よく続けるとよいでしょう。

確実な効果を出すには、美容皮膚科に相談するのもオススメです。クリニックには、メラニンの合成を強力にブロックする、ハイドロキノンクリームやレチノイン酸クリームを処方してもらえます。また、ビキニラインや外性器周りのレーザー脱毛は、メラニンも減らしてくれるので、ムダ毛だけでなく、気になる黒ずみも解消できて一石二鳥です。

外性器周囲のムダ毛がすっきりすると、生理の経血が付いて、ナプキンかぶれや湿疹を繰り返すといったトラブルも減り、炎症後色素沈着が出来にくくなることで、デリケートゾーンの黒ずみが徐々に出来にくくなるというメリットもあります。他人に相談しづらいお悩みではありますが、女性皮膚科専門医なら、気軽に相談できるのではないでしょうか

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