膣の場所で感じ方が違う?

回答:池下レディースクリニック銀座院長 池下育子 先生

Q16.

男の人は立ってセックスするのが好きだそうなんですが本当ですか(私はあまり好きではありません)。膣のある場所で感じやすさも変わるそうですが…。
21歳女性

Answer

彼が好きな体位だからといって我慢している、などということはしないでください。どこが性感帯であるかが人によって違うように、体位にしてもそれは同様です。また、セックスにはペニスの角度や体位などさまざまな条件がかかわりますから、膣の位置だけで快感が左右されるとは考えにくいものです。

気持ちのよい体位は人それぞれ

セックスの体位には「四十八手」といわれるほど、さまざまなものがあります。

しかし、誰にもあてはまる好みの体位、最高の体位というものはありません。感じる体位は人それぞれ。正常位でなければ感じない人、後背位のほうが気持ちいいという人、騎乗位が一番感じやすい人……男女に関わらず本当に個人によって違います。テクニックや通説ばかりに偏ることは危険です。

最高のセックスのスタイルは、カップルの数と同じくらい無数にあります。二人で話しあってトライ&エラーをくり返しながら、お互いが気持ちよくなれる体位を探してみてください。

基本中の基本といえる正常位は膝を曲げたり、両足を男性の体に巻き付けたりすることで、微妙に挿入の角度を変えることができます。気持ちよく感じるポイントは微妙に異なります。

女性が積極的に動けて快感を得ることができるのが女性上位、騎乗位です。腰の動かし方次第で自由に快感がコントロールできます。

後背位いわゆるバックや肘膝位は、クリトリスへの刺激がありませんから、快感を得られる人とそうでない人の差が大きい体位。Gスポットや膣壁への刺激でオーガズムを得るような人にとっては刺激的です。

側位は挿入が浅くなりますが、足の位置を変えることで角度や深さにさまざまなバリエーションが生まれます。体重がかかりませんから妊娠中でも安心な体位です。

膣の位置

膣の開口部が肛門から遠い場合を「上つき」、肛門に近い場合を「下つき」という呼び方があります。上つきは名器、下つきは淫乱などという俗説もあるせいか、自分が上つきなのか下つきなのか、気にする人も少なくありません。しかしこれは医学的にいってまったく根拠のないことです。

上つき、下つきなどということが問題になるとすれば、セックスをするときの相性かもしれませんが、それにもペニスの角度や体位、体の相性などさまざまな条件がかかわります。膣の位置だけで快感が左右されるとは考えにくいもの。体の構造よりも、もっとも感じやすい体位を工夫するほうが大切です。

ちなみに肛門から膣までの距離は、4cm程度であるのが一般的とされていますが、これが5cmだったり3cmだったりしても、ほんの微妙な差でしかありません。極端な違いなどないということを知っておきましょう。

また、子宮の前屈と後屈を上つき・下つきと混同している人がいますが、これらはまったく異なるものです。おなかと背中の間に真っ直ぐ腺を引き、子宮の断面図を見たとき、子宮がおなか側に向いているものを子宮前屈、背中側に向いているものを子宮後屈といいます。

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