男女産み分けってできる?

回答:杉山レディスクリニック院長 杉山力一 先生

Q15.

男女の生み分け法があると聞いたのですが、本当に生み分けることはできるのでしょうか?
29歳女性

Answer

生み分けに関してはたくさんの迷信や俗説がありますが、ほとんどは科学的根拠のないものです。しかし現在、生み分けは、医学研究の進歩のなかで現実のものとなりつつあります。

「男の子・Y精子・アルカリ性」「女の子・X精子・酸性」

男女の性別は、卵子と精子が受精したときの性染色体の組み合わせで決まります。そして性別を決定する性染色体は、男性の精子が持っています。

従来子どもの性は女性側に責任があると考えられていましたが、性を決定するのは男性の精子です。

精子には、X染色体を持つX精子とY染色体を持つY精子とがあり、卵子がX精子と結合すれば女の子が、Y精子と結合すれば男の子が生まれます。

精子は基本的にアルカリ性を好み、特にY精子はアルカリ性液の中においてX精子より運動が活発になります。酸性液のなかでは、どちらも動きが鈍くなりますが、X精子のほうが酸性の状況に強いことが分かっています。つまり、Y精子はアルカリ性に強く、X精子は酸性に強いということです。

膣内を、酸性に保つ・アルカリ性に保つ

さて、性交によって精子はまず膣内部に射精されるわけですが、膣は直接外界に接している器官ですから、外部からの雑菌の侵入を防ぐため、つねに強い酸性液で満たされています。

膣内が酸性に保たれていれば、X精子のほうが優位に立ち女の子が、膣内が中和され、さらにアルカリ性に傾けば、Y精子が優位に立ち男の子が、それぞれ生まれる確率が高くなります。

男の子、女の子を生み分ける具体的な方法は以下の通りです。しかし100%完全ではありません。確実に実行したとしても望んだ性の子どもに恵まれないこともあります。

しかし、望んだ性の子どもでなくても、自分の子どもに変わりはありません。愛し、育てていく自信がなければ、生み分けを試みるべきではないと考えます。

「男の子」

リンカルを服用する

リンカルとは微量の鉄分を含んだ天然カルシウムです。原因は解明されていませんが、男の子の生み分けに高い成功率を示しています。
毎日、朝晩2錠ずつを2カ月以上服用します。

基礎体温をしっかりはかり、排卵日を特定する

受胎のための性交を排卵日当日に行うためです。排卵日当日は、膣内が子宮頸管粘液によって中和され、アルカリ性に傾くので、Y精子を受精する確率が高くなります。 より確実な排卵日の特定のために、基礎体温を最低2カ月、できれば4カ月記録します。その間必ず避妊をします。

深く挿入できる体位で

男性器を深く挿入することで、精子がはやく膣内を通り抜け少しでも多くのY精子が生き延びられるようにします(Y精子はX精子よりも数は多いのですが寿命が短いのです)。 また、個人差はありますが、オルガスムスを感じることで、膣内の酸性度が低下します。

「女の子」

基礎体温をしっかりはかり、排卵日を特定する

受胎のための性交を排卵日2日前に行うためです。卵子は、排卵後約1~3日が寿命です。排卵のころにはY精子の寿命は尽きています(X精子はY精子よりも数は少ないのですが寿命が長いのです)から、X精子が受精しやすいということになります。排卵日2日前の性交後一週間は、念のため避妊をするようにします。
基礎体温表は4カ月分くらいあるとベストです。不規則な人は医師に相談してみましょう。

月経終了後、3日おき程度に性交を行う

精子の数をコントロールします。毎日性交すると精子の数が減りすぎてしまいますし、ずっと禁欲していては性交時に精子の数が増えすぎる可能性があります。

挿入は浅く、あっさりと

浅く挿入して射精することで、精子が子宮の入り口に到達するまでの距離が長くなり、時間もそれだけ長くかかるようになります。
また、オルガスムスに達すると子宮頸管からアルカリ性液が多量に分泌されてしまいます。

また、パーコール法という、精子の分離方法があります。パーコールという液体を使ってX精子とY精子を分離し、人工授精するのです。ほかにも電気泳動法、エリクソン法という方法もありますが、人工授精による生み分けは、公には規制されています。

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