子宮がんへの知識をもとう

知識がないばかりに子宮を失わないで

「……どうか女性のみなさん。産婦人科の検診へ行きましょう。恥ずかしいことなんてありません。25歳過ぎたら、行きつけの美容院を持つように、行きつけの産婦人科を持ってほしいと思います。「私のおススメは○○病院の産婦人科よ」と、お友達同士でバンバン情報交換しながら検診へ行くことを当たり前のことにしてください」

2000年12月19日、タレントの向井亜紀さんは、妊娠をきっかけに受けた検査で、子宮頚がんが見つかったことを発表し、大きな反響を呼びました。自らの体験や心情を綴り、ベストセラーにもなった著書『16週 あなたといた幸せな時間』において、向井さんは定期検診の重要さを訴えています。

子宮がんは、治療のあとで5年たっても再発しない場合、一応完治したと考えられます。その割合を5年生存率といい、治療の評価の対象になります。病状の進行程度によってⅠ期~Ⅳ期に分類され、治療ではどの期でも、多くは手術療法を行います。

しかし子宮頸部がんについては、国立札幌病院・北海道地方がんセンター放射線科によると、I期の段階なら放射線治療でも、5年生存率は90%となっており、手術療法とほぼ同等。II期においても約70%であるといわれています。

さらに同センターでは、日本の子宮がんの治療は手術が優先され、Ⅰ・Ⅱ期の患者さんの80~90%に行われているのに対し、欧米では手術を選択する人は20~30%であるとのことを指摘。医師の側の放射線治療の知識不足を指摘し、放射線治療医にセカンドオピニオンを求めるよう勧めています。

早期発見、早期治療ならほとんどが助かる

かつて日本人女性のがんにおける死亡率で、胃がんに次いで高いのが子宮がんでした。現在、女性のがんによる死亡率が高いのは、「口唇、口腔及び咽頭」「胃」「結腸」「気管、気管支及び肺」部分のがんとなっており、子宮がんは乳がんよりもずっと少なくなっています。死亡率も一時期に比べかなり減少しましたが、最近また多少増加の傾向がみられます。

子宮は体部と頸部に分かれており、頸部に発生するがんを子宮頸部がん、体部に発生するがんを子宮体部がんといいます。最近になって、これまで日本の子宮がんのほとんどを占めていた子宮頸部がんが減りはじめ、かわって子宮体部がんが増加傾向にあり、子宮体部がんが全体の20~30%になってきました。子宮がんによる死亡率の増加は、子宮体部がん死亡者数の増加によるものです。

死亡者数が増加しているとはいえ、早期発見、早期治療ならほとんどが助かります。それぞれの病期別に治療したときの5年生存率は以下の通りです。

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