若者の間に性病が爆発的に増えている

性感染症が15~19歳の若者の間に急増……1995年に比べ、98年には6~8割も多くなっていることが厚労省(現在)の性感染症の発生動向調査により指摘されたのは3年前の99年のこと。当時、性感染症に対する調査は、全国約600の泌尿器科を中心とした医療機関からの報告をもとに発生動向調査が行われていましたが、急増に対し、性感染症4疾患(性器クラミジア症、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローム)が感染症法を適用となり、発生動向調査が義務づけられ、調査の定点を定め、毎月行うこととなりました。以後調査の定点も増え、2000年には897、2002年では915になっており、その調査報告も毎月公表されています。

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(「感染症発生動向調査」厚生労働省 より転載)

99年以降の性感染症年次推移は別表のようになっていますが、それ以前の数値と比較がむずかしいので、99年以前と以後とを分けてみてみましょう。

99年以前は、性器クラミジア症、淋病、性器ヘルペス、尖圭コンジローム、トリコモナス症の5疾患が対象で、患者数は95年は3万1000人、99年は3万7000人を超えています。

99年以降で患者数が確定した直近(2000年)のデータによると、各疾患の年間総数は、性器クラミジア症3万7028人、淋病1万6926人、性器ヘルペス8946人、尖圭コンジローム4553人となっています。

調査の基点は違いますが、いずれにしても、性感染症は明らかに増加していることには違いありません。

性感染症を疾患別にみると、性器ヘルペスやトリコモナス症が減少傾向にあるのに対し、性器クラミジアと淋病が目立ちます。とくに性器クラミジアは、99年以前をみると、95年からの3年間で15~19歳の男子の患者数が8割も増加。女子も6割以上増えています。99年以降の男女比は、性器クラミジアが1:1.4と女性に多く、淋菌感染症1:0.22と男性の占める割合が圧倒的に多くなっています。

性器クラミジアも淋病も男性なら尿道から膿が出て、女性なら尿道や性器に炎症を起こします。とくに性器クラミジアの女性の3分の2は自覚症状がないので、放置されているのが現状。しかしそのまま放置しておくと骨盤内に感染し、7~8年で不妊や子宮外妊娠を起こす確率が高くなります。

東京都の保健所では、1999年より無料で性器クラミジアの検診を行っていますが、その検査結果によると、10代の女性の保有率は49.0%。50代(57.1%)に継ぐ高率であることが明らかになっています。抗体の保有率は、高齢になるほど高くなることを考えれば、10代の女性の保有率はかなり高いものということができます。

今では尿検査で簡単に知ることができ、初期に発見できれば、服薬だけでほとんどが治るので、思い当たる人は早急に受診しましょう。

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