「におい」「かゆみ」「ムレ」がデリケートゾーンの三大悩み

デリケートゾーンに関する悩みで多いのが「におい」「かゆみ」「ムレ」の3つ。特に、生理時には、経血の生臭い臭いに加えて、「かゆみ」や「ムレ」からくる不快感は相当なもの。長時間ナプキンをつけていればなおさらです。。

デリケートゾーンは、全身のお肌の中でも最も薄い部分。一番薄い肌は、まぶたの角層といわれますが、まぶたの角層は大体8層あるのに対し、デリケートゾーンの角層はたったの6層しかありません。それだけ、外部からの刺激やストレスに弱いということです。

でも、現実には働く女性のほとんどが「仕事だから仕方ない…」と、生理痛に耐え、デリケートゾーンの不快感にも耐えて働いているのではないでしょうか。

かゆみ、ムレの対策

対策としては、まずは清潔を心がけることが基本となります。入浴時にはデリケートゾーンをしっかり洗い、適切なケアをし、清潔な下着を身につけるようにします。汗やおりもの、経血で汚れた場合は下着やナプキンをこまめに替えます。ショーツは特に通気性のよい綿素材のものがオススメ。ぴったりとしたジーンズやストッキングよりはゆったりとして通気性のよいものです。

生理の時には、臭いが心配かもしれませんが、パンツよりも思い切ってスカートをはくことでかゆみ、ムレ対策になります。臭いが心配であればその分、マメにナプキンを交換すれば、臭いと一緒にかゆみやムレも抑えることができます。

また、ちょっとしたかゆみなら、デリケートゾーン向けのかゆみを抑える市販薬も多数販売されています。外出時などに我慢できないかゆみに襲われた際には、助けとなるかもしれません。ストレスや寝不足などによる免疫力の低下も、かゆみをはじめ様々なトラブルの元となるので注意しましょう。

がまんできないほどの膣のかゆみ……カンジダ膣炎かも

かゆみがあるとカンジダ真菌が原因の腟の外陰炎だと考えがちですが、実際の診療ではむしろ服装が原因で起こる外陰炎が増えています。若い人ではきつ目のジーンズを好んで履き、固い縫い目で皮膚がすれて、炎症を起こす原因になります。また、中高年層はガードルなどの締めつける服装も一因。さらに、おりものシートの通気性の悪さも要因です。婦人科を受診しても治らないのは、ほとんどが外陰炎です。

真菌性外陰炎でも、かいたところに傷ができて細菌が入り、混合性皮膚炎になって慢性化することが多く、雑菌の多いおりものがデリケートゾーンを乾きづらくしています。特に問題なのは混合性皮膚炎の診断がつきにくく、真菌性皮膚炎の治療だけ行っていると、治りにくくなります。

真菌性外陰炎を治すには、生活習慣の見直しが必要です。下着は木綿製品にして、ワイヤ入りのブラジャーのような肌を圧迫するものは使用せず、外陰を乾かすことを第一に考えましょう。おりものを不潔なものと考え、いつもおりものシートをしている女性が少なくありませんが、その習慣をやめましょう。自宅では体を締めつけないワンピースや下着をつけないで過ごすとか、お風呂上がりにはドライヤーで乾かすこともオススメ。

症状が真菌によるものか細菌によるものかわからない場合は、ステロイドや抗真菌剤を使うとかえって悪化させることがあるので、一般的なデリケートゾーンのかゆみ用の市販薬を試してみてください。就寝前に塗ると効果的です。2、3日使って効果がでない場合は、病院で受診しましょう。

病院での治療は、真菌性外陰炎の治療には抗真菌剤を使いますが、混合性皮膚炎の場合はそれだけでは効果がありません。皮膚科の医師からアドバイスを受けて、混合性皮膚炎に対する薬を使うと治ります。

※ カンジダ膣炎

5人に1人が感染している婦人科ではとてもポピュラーな疾患。症状としては、おりものの異常やかゆみで、ひどくなるとヒリヒリと痛がゆくなる場合もあります。おりものは白~黄色でカッテージチーズのようにボロボロな感じになります。性行為がなくてもストレスや寝不足による免疫力の低下、抗生物質の服用などの原因でも起こる感染症です。ガンジタ菌は膣の中だけでなく、皮膚、腸、口の中、また肺にも存在しており、健康な人にとってはなんの問題もない人体常在菌です。でも、疲れ、ストレスなどによって免疫力が低下したり、体調が悪いときや病後、妊娠しているときなどで抵抗力が弱っていたり、ホルモンバランスが崩れていたりすると菌が増殖し、膣壁に炎症をおこすとカンジタ膣炎になります。軽度の場合は、放っておいても治りますが、かゆみが強かったり膣内部や外陰部がひどくただれたりするなど深刻な場合は、速やかに医師に相談しましょう。

受診すると膣のなかを洗浄し、菌をおさえる薬を挿入し、外陰部にも炎症がおきている場合には抗真菌剤の軟膏を塗ります。膣錠剤は1週間から10日用います。再発をくりかえしやすく、治りにくい病気なので、飲み薬を用いることもあります。一度かかったことのある人が再発した場合には、治療薬が市販されていますが、同じような症状であっても原因菌が違う場合もあるので、薬局でよく相談してみてください。

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